Studio RLight コラム

Web用と印刷用ではイラストレーターの制作方法が違う投稿日:2015年5月14日 カテゴリ:デザイン制作

Adobe社製のイラストレーターでWebや紙面デザイン制作を行うデザイナーは多いと思います。どちらの制作目的であっても、モニターを見ながら図や文字を配置していく作業は同じなのですが、一番大きく異なる事は、Webは画面表示用で、紙面は印刷用である事です。

画面表示用と印刷用ではイラストレーターでの制作に注意が必要

イラストレーターで便利な機能に「透明」があります。文字でもオブジェクト(図)でもカーソルで選択して、透明の比率を100%から0%へ向けて調整すると、その文字やオブジェクトが薄く透明になっていきます。例えば黒100%の四角を50%に調整すると、モニターで見える四角はグレーになります。ここで注意する事は、Webデザインなどで使用する画面表示用のデザインでは、モニターで見ている通りにグレーで画像保存する事ができます。しかし印刷用では黒100%のままです。実は印刷ではモニターでどう見えているのかではなく、カラーにあるCMYKの色彩濃度で印刷されます。透明は50%でも、カラーの黒を意味するKでは100%のままではないでしょうか。

印刷の仕組みとインクをよく知る

印刷はインクを紙に落とすため、黒インクを透明にしながらグレーを印刷する事はできません。グレーを印刷で表現するためにはインクの量を少なくする事で対応します。そのためイラストレーターの制作データが透明50%のままだと、インクの量が指定できない制作データであり、正しい印刷結果ができません。もし7色の図を扇状に透明にして重ね合わせ、画面上では色の混ざり方が綺麗に見えていても、CMYKの色彩濃度は全く別物のデータになります。

透明効果を使ってイラストレーターで印刷する方法

一番間違いのない方法は、フォトショップで画像制作を別で行い、完成した画像のモードをCMYKに変換してから、画像データとして保存します。それを画像素材としてイラストレーターで読込む事で、印刷結果を正しくする事ができます。フォトショップが使えない場合は、イラストレーターで透明は使用せず、透明で得られる色彩をスウォッチで色を作成して、根気良くオブジェクトを重ね合わせるなどして、印刷用の制作データを作成する必要があります。

オフィスにある複合機では問題なく印刷できる

イラストレーターで透明を使用して問題なく印刷できる方法は、オンデマンド印刷と呼ばれる複合機や家庭用のプリンターです。オフセット印刷やグラビア印刷のように、CMYKの印刷用の版を4つ制作して印刷する方法では、印刷の仕組みが違う事に注意しましょう。

 

 

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